ミエマンコラム

醤油の雑学

だしつゆの値段の違い

スーパーやお店などの調味料コーナーへ行くと、1Lあたり200円程度で買えるようなだしつゆもあれば、1000円近い価格になるようなものまで、さまざまな種類があります。もちろんお財布と相談しながら選ばれるかと思いますが、なぜこんなに価格に開きがあるのでしょうか。ここでは、だしつゆの価格の違いや、いいものの見分け方についてご紹介したいと思います。

素材からだしを取っているかどうか

だしつゆの味を左右する材料の1つに、「だし」が大きく影響します。みなさんがご家庭でお味噌汁などを作る場合でも、煮干しや昆布、鰹節などからだしを取って作ったものはとても風味がよく、味もおいしいのではないでしょうか。
一方で、顆粒だしの素などを使えば、沸騰したお湯の中に入れるだけで手軽にだしを作ることができますが、塩っぽいだけで味や香りは、本物のダシを取ったものに比べると劣ってしまいます。
だしつゆを作る工程でもそうですが、鰹などの魚類の節や昆布、イワシの煮干しなどから直接だしを取って作るほうが手間やコストがかかりますが、味はとてもレベルの高いものになります。
今日では「エキス」や「香料」というものがあり、本物の素材を使わなくてもエキスをいれるだけで手軽にだし汁を作ることもでき、香料を入れれば香りも再現することができます。エキスや香料を使えばだしを取る手間もなく、入れるだけなので手間もコストもかかりません。しかし本物に比べると、味や質の面で劣ってしまうことは言うまでもありません。比較的価格帯の高いだしつゆは、このように本物のだしを抽出して作っているものが多く、安いものはエキスや香料を入れて風味を再現している商品が多いと言えます。
だしつゆの価格はだし素材で決まるといっても過言ではなく、高級タイプと呼ばれるだしつゆにはこだわりぬいただし素材を使用してアピールしています。

本物の醤油をたくさん使っているかどうか

だしつゆの色は、ウーロン茶や濃い麦茶のような茶色をしており、あの色は醤油がベースだからと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし安いだしつゆは、水に塩を入れたものに着色料(カラメル)などを入れて、見た目だけお醤油っぽくしている商品もあります。
醤油を使うより、着色した塩水を使うほうが当然コストは安くなりますが、味の深みやコクが少なく、うすっぺらい表面だけのものになってしまいます。色の濃さだけに惑わされないようにしましょう。(風味を活かすために、あえて醤油の割合を少なくして製造しているだしつゆ等もあります)

人件費や生産規模、容器や製造の手間によっても違いは生じるものの、大きくは「だしの素材」によって変わることが多いので、よりよいだしの香りや味を楽しみたいのであれば、価格の高いだしつゆを試してみるのもよいかと思います。

ミヱマン醤油では、ベストセラーである「焼あごつゆ」をはじめ、鰹節の風味が広がる「うまいつゆ」のほか、弊社で販売しているほとんどのだしつゆは、天然素材から直接だしを取っている製法で作られていますので、とてもおいしく召し上がっていただけます。是非一度、味わってみてください。

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